ゆでガエルはゆだりながら日記

ゆだりきったら左様なら。

負けない人。

先日、知人がインスタライブを始めたという通知があったので、なんとなく見てみた。

ところがホストは知人ではなく、その知り合いの人で、そんなところに入るのも場違いな気がしたけれど、しばらく見てみることにした。その人はモデル、それもご本人曰く「ぽっちゃりモデル」というものをやってらっしゃるという女性(確かに骨太な感じのスタイルである)で、現在ミラノでのショーの出演を目指してオーディションに臨んでおられるとのこと。ただ私は熱心なファンというわけではないのでここではその人の名前を出すことは控えておく。そこでここではYさんとしておく。

ライブを見終わった後、Yさんがご自身の経歴をまとめた動画を見てみたら、なんともまあ波乱万丈の人生を歩んでこられたらしい。親からの虐待、20歳になったころに遭難した交通事故、そしてそのときのけがの傷跡が残ってしまっていること、そんなことを話しておられた。もともと地元は地方の方なのだが、30歳を過ぎて上京して、いまやっと自分の満足のいく人生を歩めるようになったとのこと。そして、今では足に傷の残った自分自身をありのままに受け入れて、モデルとして挑戦を続けておられている。当面は、彼女の先輩も歩いたミラノのランウェイを自分で歩くことが夢なのだそうだ。

 

夢などという言葉は、個人的には面映ゆくて苦手な言葉である。臆面もなく自分の夢を語る人というのは、ひねくれた性格の私からしてみると(悪い意味で)純粋すぎるように感じられる。ただ、Yさんに関しては、私だったらつぶれてしまうような環境を乗り越えて自分の目標に向かっておられる。正直、尊敬である。

 

今現在の自分を振り返るに、なんだかくすぶっている状態が続いているが、少しでも見習いたいものだ、と思ったこの数日である。