ゆでガエルはゆだりながら日記

ゆだりきったら左様なら。

第1回共通テスト・世界史Bについて

先日,センター試験に代わる「大学入学共通テスト」の第1回が実施されました。

 

コロナ禍のもとで「強行」された試験となり,一部会場では悪天候のために2日めの試験ができないなどトラブルもあったようですが,流石に1回目,しかもコロナの問題はある程度織り込み済みということだったのか,大過なく2日間の試験が実施されたようです。

 

翌日の新聞に試験問題と模範解答が載るのもいつもどおりであり,私も朝からコンビニに行って新聞を買いに行ってきました(つまり普段は新聞をとっていない…)。

 

そんなこんなで早速世界史Bの問題を見てみました。ここではひとまずざっと眺めてみて思ったことをまとめてみようと思います。

 

 ①めんどい

どこでも言われていることかと思いますが,社会科に関しては,今回の共通テストはとってもめんどくさい,というか解答に時間がかかるものだと思います。思考力を問う,というお題目は理解できるのですが,実際には読解力が求められる試験であるように思われました。

シンプルに申せば,昨年までのセンター試験では極端な話,「リード文を読まなくても解答できる」問題がほとんどであったのに対して,今回は「リード文を読んでも(用語の知識だけでは)判断しづらい」ものがちょいちょいあったように思います。

 

②資料が難しい

そんなわけでこれまではたいして読み込みを必要としなかった資料文に関しても,割ときっちり読まなければいけないわけですが,この資料文の中で案外見慣れない言葉遣いに出会うことがままあったりします。

 

例えば…

第3問・問8「禄(ろく)を食み・・・」

 こんな言葉,並の高校生が知っている言葉なのでしょうか

同じく問8「左前の服を脱ぎたい」 

 (男子で)柔剣道などをやっていればわかることなのかもしれませんが,服の右前とか左前とか,これとて言われてから初めて気づくことのように思います。

 

 ほかに…

 ・ジョージ=オーウェル1984年』がネタとして採用されていますが,この小説がどんな内容なのかを知っている人には有利な問題がある…高校生は読まないか(悲)

 

 ・第1問の問4,第4問の問7など,知識以上に読解力がものをいう問題はこれまでの世界史受験をしてきた人にはなれないタイプ。いわゆる「世界史バカ」には厳しい問題ではないでしょうか(良問だとは思いますが)。

 

一般的な解説は各予備校とかから発表されると思うので,詳しくはそちらをご覧くださいなのですが,多少心構えができていたとしてもなかなか戸惑いがちな,共通テストの初回でございました。