ゆでガエルはゆだりながら日記

ゆだりきったら左様なら。

西洋近代美術(主に絵画)の歴史②バロック~③ロココ

こんにちは。

 

前回に引き続き,ここでは17世紀に隆盛したバロック美術と,18世紀におけるロココ様式について触れてみたいと思います。

 

バロック様式

17世紀に見られた美術のスタイルです。用語集のたぐいを見ると,「『バロック』とは『歪んだ真珠』を意味し・・・云々」,そして「躍動的」「劇的」といった形容詞が並んでいますが,ここではそういった硬い表現はさておき,私の理解としては,シンプルなイメージとして「どーん」とか「ばーん」とか「びかー」といった具合に強烈さが特徴,というふうに捉えています。レンブラントカラヴァッジオに見られる光と影も印象的ですし,まるでカンバスにピンで留めたようなベラスケスの人物も面白い。ただやはりバロックといえば,ルーベンスでしょう。

同時代においても絶大な評価を受けていたルーベンス。もちろん現代でも尊敬されている画家なんでしょうが,私みたいに美術の心得がないものには「フランダースの犬でネロが死んだところにあった絵の人」くらいの貧弱なイメージしかありません。

また,彼の描く女性も,正直私の感覚では,ちょっと・・・。

けれど,この「どーん」「ばーん」の感覚がバロックなのだろうと,雑に思ったりするわけです。叶姉妹渡辺直美を足して2をかけたようなイメージなのであります。

 

ロココ様式

うにだトロだフォアグラだといったこってりしたものばかりだと,やはり疲れてきます。18世紀になると,豪華さや強烈さを全面に出したバロックにかわり,「繊細」と表現されるロココ様式の絵画が多く現れるようになります。

ただ,「繊細」といっても「純粋」という感覚とは切り離して捉えるべきだと思います。つまり乱暴な言い方をすれば,それまでのバロックの「どーん」「ばーん」を野暮なものとして,もうちょっと「オトナの洗練された感じ」を重視するというか。したがって絵画で表現される内容も,「恋愛(不倫を含む)」であったり,あるいは(間接的にではあっても)セクシャルなものが取り上げられたりします。

実際,ロココ美術の代表選手といえば,ワトー「シテール島への船出」フラゴナール「ぶらんこ」などがありますが,これ,未成年に説明するのが大変難儀なものです。そりゃそうです。ワトーのは合コン旅行の風景(ある世代以上の人にとっては,「夏休みの伊豆諸島」というとわかりやすいかもしれません,わかりにくいかな),フラゴナールの方は「左側の男が何を見ているのか(スカートの中,ちなみにこの当時パンツというものはないと思います,とすると・・・?)」を考えると,「あ゛~」と言いたくなります。

さきほどバロックのところでは叶姉妹を例えに出しましたが,ロココではどうか。壇蜜シャロン・ストーンスカーレット・ヨハンソン?うーん,わかりません。

 

ちなみに,ロココ絶対王政華やかなりし頃のフランスが中心でしたが,ルイ16世の頃になると新古典主義のスタイルにかわられるようになります。

 

続きます。