ゆでガエルはゆだりながら日記

ゆだりきったら左様なら。

若年層の投票率を上げるには,なんてな②

こんにちは。

 

昼にかみさんが作ってくれた弁当を食べていたら,小分けパックの底に「今日の占い」というのが書いてあったんですが,「明日は白いシャツを着るといいよ」とありました。

じゃあ,今日は?

(たまたま白いシャツを着ています)

 

さて,前回の続きです。

参院選投票率,特に若い人のそれが低いことについて,思うばかりのことを書いたまでですが,今回は自分自身の最近の経験を踏まえてつれづれてみようと思います。

 

2.地方自治は民主主義の学校である

・・・という言葉を学校で教わった人も多いと思います。

 

実は最近,私自身が,この意味を実感するようになってきました。

というのも,自分が住んでいるマンションの管理組合の役員,これは年ごとの回り持ちになっているのですが,その当番が来たんですね。

しかも,はからずも組合の代表になってしまい。

そんなわけで,やれどこそこの修理を実施するとかしないとか,資源ごみの持ち去りをどうするかだとか,管理運営上の問題についての個々の案件を検討する機会が定期的にあるわけなんですけれども,例えばあちこちの修理だって,当然お金がかかります。今であれば,消費増税前にやっておいたほうがいいのか,もうしばらく様子を見るのか,組合のお財布事情を考えながらみんなで話し合わなければなりません。 

 自分たちの住んでいるマンションですから,いい加減なことは言えないし,他人ごとにもできません。

 今の家に越してきてから約10年,これまで役員の方々にそれぞれの対応を丸投げしていたわけですけれども,結局誰かがこの仕事をやらなければ「いつも通りの暮らし」は成り立たないわけですし,そのために「住民の代表」が雁首揃えて話し合うことが大切であることを,実感として理解できるようになってきました。

 

自分たちの住む家のことなんだから自分たちで考える,のと同時に,自分だけの家ではないがゆえに話し合いを持ち,また権限を委託された合議体が責任を持つ。

 

 すごく当たり前のことなんですけれども,しかしこれまでどこか遠い存在だと思っていたことに実際に携わるようになって,これってとても大切なことであることを実感する今日この頃です。

 

 もう一つ,私が所属するサークルについても,同様のことを感じました。私はこのサークルに入ってまだ間もないのですけれど,今月からしばらく会計係を任せてもらえることになり,今月分の会計報告を作ったりしたのです。

ここでも,することと言ったらお金の出入りをまとめるだけなのですけれど,やはり会場費用だったり,諸経費だったり,何をするにもお金はかかるわけです。運営資金は基本的に参加メンバーの持ち出しに寄っているのですが,今まで私などは単に「お客さん」として,ひとまずいくばくかのお金を納めるくらいしかしていませんでした。けれど実は,これまでも誰かが会場を押さえて,みんなから集めたお金の中から使用料を納める,ということをしていたわけで,「いつもの当たり前」は自分たち自身の努力によって成り立っていることに気づかされたわけです。

 

 さてさて,この国で暮らす我々の「当たり前」は,じゃあ誰がどうやって支えているのか。国レベルになってくると関わってくる人数もとんでもなく大きくなってくるので,マンション一棟とか,一サークルとかいう次元とは比較になりません。 けれど,前回の記事で私が最初に述べたように,税金という形で決して少なくない額のお金が私の収入から集められている,その使い道を決める権利は私にも与えられているのに,それすら投げ出して全部人任せ,というのは私は癪だと感じるし,何もしない,だけれども「当たり前」を壊すなと文句をいうのは,なんだかねえ,無責任だと思ってしまうのです。

 

そうはいってもねえ,世の中何が起こっていてどんな問題があるのかわからないよ,と戸惑う気持ちもわかります。

仕事をしたりで人生経験を重ねていくうち,自分にとって何が大切なのかが多少はわかる(気がする)こともあろうかとは思いますが,じゃあ若い人についてはどうなのか。

 

前回の記事では,新聞を用いたディスカッション授業というのが取り上げられていました。

今時,紙の新聞なんて取っている人自体が少なくなっていますが,しかし関連記事をピンポイントで深掘りすることができるのがネット記事の有用性だとするならば,紙の新聞の利点は「情報の一覧性」です。

 また同じニュースでも各紙で主張が異なるので,それらを比較検討することで様々な意見を吟味し,そのうえで自らの主張を練り上げることは,訓練として効果があります。

 

・・・とか言うと,あれえ,前回はあの記事について文句言ってたはずなのに,結局結論は逆になっちゃった。ま,いいか。

 

もひとつ付け加えれば,自分たちの問題について,自分たち自身で話し合い,その決定に責任を持つ機会を作ること,ディスカッションのような授業も大切ですが,よりアクチュアルな体験型の学びが今後より大切になるのではないかとは,思っちゃいるんですが,しかしなかなか時間がないんですよね,現場の先生には。

 

とほほ。

 

ここまでお付き合いいただき,ありがとうございました。