閉める店,なくなる味①
こんにちは。
このところ暖かくなったり寒い日が戻ってきたりで,なんとなく春に近づいているのかなと思う今日このごろですが,私自身はプライヴェートでは厳冬の日々が続いております。
ところで私,ふだん職場へは健康(?)と節約のために家から弁当を持って来ているのですが,家から持ってこられない日なぞは近所へ昼飯を食いに行くか,買いに行くことになります。
ただここ数年,お昼を調達できるところがめっきり減ってしまったのですね。
職場の周りはそれなりに人手があるところなのでお昼の需要がないわけではありません。しかし,喫茶店のようなものは増えたものの,食事を出すところが減った。このへんで働く人の数は減っていないはずなのですがね。
街の新陳代謝,といえばそれはそうなのかもしれませんが,なんだかさむしい気持ちにもなったりするのは季節柄なのでしょうか。
今はもう店を畳んでしまったところも,それぞれが程よい特徴を持つお店でした。個人的なノスタルジーではありますが,今回はそんなお店のいくつかを振り返ってみたいと思います。
①弁当屋・T
近所で料亭を営んでいるおうちがやっていた弁当屋・惣菜屋で,だから焼き魚の弁当が非常にクオリティが高い,のですが,お値段も高い。800円~1000円くらいのお値段です(塩鮭でも750円くらいした記憶があります,確かに脂の乗った立派なものでしたが)。無論,私のような小市民サラリーマンはお昼の予算は500円程度しか出せないわけで,手が出ません。
そんな私がここで買うのは,600円程度で出ることがある,サンマやアジの開き。サバもあったかな。やはり脂がてらてら,多少冷めても皮目もパリッとしていて,米が進む進む。うまかったなあ。
他にも500円台で,日替わりの丼と定食があったりします。こちらは鶏の竜田やらハヤシライスやら,ときどきロコモコなんて小洒落たものもあったりで,魚ではなく肉系が中心です。
どちらにも付け合せでマカロニサラダとか(苦手だけれど)かぼちゃサラダとかコールスローとかいった野菜的なものや,煮しめのようなものが合わせられていて,これも美味しかった。
さらに健康志向の人には,プラス100円とかでご飯を五穀米に変えてもらったりもできたようです。
難点は,大変人気のお店なので,昼時になると近くの病院のお医者さん的な人々が殺到してすごーく待たされること。ひとつひとつ丁寧に作ってくれることもあり,早めに行かないと20~30分程度待たされることもザラである点です。
とはいえやはりちゃんとした魚が食べられるというのが嬉しい。魚が食べたいといったところで,コンビニで売っている惣菜とか缶詰は,ちょっと違いますよね。
最近,気がついたらお店の中ががらんどうになっていて,いつの間にかお店を締めてしまった模様。
昼に魚を食いたいと思っても定食屋で1000円出すほどの甲斐性もなし,なんとも残念で仕方ありません。
続きます。